鍼でマヒをとる:施術についての考え方

Ⅰ/腱とは

治し家 鍼灸院は腱の鍼治療を得意としています。
腰痛の鍼治療も腱に対するアプローチと同じです。

ギックリ腰や慢性の腰痛の場合でも、腰痛を起こしている真の原因は、深さ7~10センチ奥にある、大腰筋という、腰を支えている筋のマヒです。
その麻痺している中心に2寸(8センチほど)の鍼を入れ、硬くなってマヒしているところをやわらかくしてやると、腰痛が改善されていきます。

筋肉、腱はバネと同じです。
バネはおもりをのせると伸びますが、また元に戻ります。
しかし、バネが戻らないほどの重さがかかってしまうと伸びっぱなしになったり、縮みっぱなしになり、バネの働きができなくなります。
筋肉・腱が働かなくなると、その場所に異常症状が起こります。

 

Ⅱ/表層筋と深層筋(インナーマッスル)

もうひとつ知っておかないといけないのは、筋肉・腱には「1.動かすための筋肉・腱」「2.支えるための筋肉・腱」があるということです。

動きの筋肉・腱は表面にあります(表層筋)。
支えるための筋肉・腱は奥にあります(深層筋)。

表層筋が壊れると、痛みが起き、動きに異常がでます。
表層筋は、炎症を起こしやすいのですが、表層にあるので悪い部分がわかりやすく、鍼がしやすい。だからわりに早く改善します。

一方深層筋は、3~10センチ奥になるので、傷めた部位が表面からは直接触れにくいし、奥にあるので鍼がはいりにくいのです。それに表層筋に比べて、炎症は起こしにくく、傷めるとマヒするのが特徴です。

マヒするとは、専門用語では拘縮といいます。簡単にいえば、筋肉・腱というバネがちぢんで硬くなって元に戻らなくなっている状態です。

一方炎症とは、腫れて熱があるような状態です。
ねんざのケースを想像するとわかると思います。
筋肉・腱が損傷する(こわれる)と、そこを治そうとして血液が集まってきます。
その状態が腫れ・熱感、痛みという症状であらわれます。

 

Ⅲ/鍼は指の代わりであり、筋肉の内視鏡

治し家 鍼灸院の鍼に対する考え方は、
「鍼は指の代わりであり、筋肉の内視鏡」というものです。

指では表面からしか奥が分かりませんが、鍼は指の代わりとして、奥にある悪い箇所を直接触ることが出来ます。
治し家 鍼灸院には鍼を刺すという発想はありません。

鍼は観るものです。筋肉の中に直接入れて、内視鏡と同じように針先で筋肉、腱の状態を観ることが出来ます。
そして針先で悪い箇所に直接作用させることが出来ます。

鍼は筋肉、腱の内視鏡です。

 

Ⅳ/鍼でどのようにマヒ(拘縮)部を施術するのか

マヒしている腱は、硬くなっています。
そして表面には痛みが現われる場合も多くあります。

腕を動かしてもらうと、痛くてそれ以上動かないところがあります。
いわゆるひっかかっている部分です。
そのひっかかる点、かたくなっている部位、痛い部位がツボです。

その部位(面)の中心をさぐって(このやり方は文章では伝わりにくいかもしれませんが)、面を点にして、鍼のツボを決めます。
ここでうまくポイントを探らないと、鍼をしてもほとんど変化が起らなかったり、痛みが余計に出てくることがあります。

そのツボに鍼を入れ、鍼先でマヒしている部分まで届けます。
そして鍼先を使ってマヒをとっていきます。
マヒしているときは鍼をしても何も感じませんが、マヒがとれていくと、感覚が戻ってきて、鍼のヒビキを感じるようになります。
ヒビキは、マヒ(拘縮)が回復してきたサインです。

ヒビキが出てきたら、そのマヒ部は良くなっています。
長年にわたってつくられたマヒは、樹木の年輪のように層をなして硬くなっていますから、一層一層マヒをとっていきます。

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