五十肩の特徴:肩こりとはこんなに症状が違う

肩コリと五十肩はまったく違う症状の病です。五十肩とはどんな病気でしょうか?

五十肩と名前がついていますが、肩ではなく腕に症状が現われます。患者さまに伺うと、突然腕が上がらなくなったと言われる方も多くいらっしゃいます。

肩コリの症状と五十肩の症状

肩コリは、肩の重さや痛みが主症状ですが、五十肩は腕が上がらない、後ろに回せない、上げたり回すとき腕が痛い、夜中痛みで目が覚めてしまう、痛みで眠れない、日中も腕がズキズキ痛むなどの症状があります。

五十肩でつらい症状

昔の人は、五十肩の痛みを「結髪(けっぱつ)」や「結帯(けったい)」の動作がつらくてできない」という表現を使って的確に症状を伝えました。上手く表現したもので、五十肩はいったん症状がでると、腕を上げるとき腕が痛むため髪を結べない、腕をうしろに回せないため帯を結べなくなります。

現代的にいえば、衣服の脱ぎ着ができない、シャンプーができない、ズボンの後ろポケットの物をとれない、ということで五十肩のつらさを表現できます。五十肩は、日常生活に支障をきたすようになる大変やっかいな症状が伴う病気です。

五十肩になったきっかけは?

少々、腕が痛かったけれど、ゴルフをやったら次の日からよけい腕が痛くなり、上がらなくなって本格的な五十肩になってしまった。一日、窓ふきをやっていたら、腕が痛くて上げたり、回せなくなった。

腕が痛くて、上がらなくなる症状が現れるきっかけは、ゴルフや窓ふき、植木の剪定だったりします。しかし、一回のゴルフや窓ふき、植木の剪定で五十肩になったりはしません。

実は肩の深層筋がマヒしている

実はすでにふだんの作業の姿勢、腕の使い方などで、肩の奥の深層筋(腱板や上腕二頭筋、肩甲骨、背骨についている筋肉)などが硬くなっていて、マヒ状態に近くなっているのです。それにプラスして、より深層筋を傷めたために、表層の筋、腱が働かなくなり、腕の痛みや炎症、腕が上がらないという症状が現れたのです。

30代の五十肩が増えている理由

特に現代は、長時間のパソコン作業が肩周囲の深層筋を拘縮させ、それが五十肩の誘因になる方が急激に増えています。以前なら40代、50代の人しか五十肩にならなかったのに30代の方が五十肩になる原因はここにあります。私はこれにパソコン病という名前を付けました。治し家鍼灸院は東京の杉並区西荻窪にあるため、都心で仕事をしている方でパソコンの使い過ぎという方が非常に多い。

しぜんに治る・・・・けど3年かかるかも・・・・

五十肩がふしぎな病気だといわれる理由のひとつが、「五十肩は、自然に治る病気」だということです。

期間は、平均1年ほど。ひどい方になると2年から3年かかる人もいます。ただし、2年以上経過しても五十肩の症状が残るケースが20%あると報告されています。ある患者さんは、整形外科のお医者さんに「そのうち治るからだいじょうぶですよ」と言われたそうです。

自然に治るといわれても、今痛くて困っている方に対して安心させることばとはならないかもしれません。いずれ治るといわれても、このような痛み、つらさが1年後か2年後か3年後か、いつまで続くのか、わからなければ不安でたまりませんよね。

命にかかわらないけど日常生活にかかわる。たしかに五十肩は命にかかわる病気ではありません。しかし、日常生活にはかかわる病気です。

放っておいてもいつ治るかわからない

放っておいてもいつ治るかわからない病気です。この痛みを、動きの不自由さを1年以上もったままでいますか? つらいですよね。
早く治してしまうにこしたことはありません。

整形外科のお医者さんが、いずれ治りますと言われるのは、励ましか、安心させることばです。しかし、その裏には、治療してもすぐには治らないという本音があります。

五十肩の特徴

五十肩にははっきりした定義がありません。

西洋医学でも五十肩の原因や病の根本が分かっていないために、五十肩のはっきりした定義が決まっていない
ようです。前に述べたことと重複しますが、これがあれば五十肩だと決められる特徴をまとめて示しておきます。

特徴1 肩から腕にかけての痛み

ふつうの肩コリとはちがい肩から腕にかけて、痛むのが特徴です。

五十肩は鍼灸が効果的

首から肩にかけての痛みの場合は、首に由来する疾患です。腕が痛むのではなく、しびれる場合も主に首が原因となっている疾患で、五十肩ではありません。

特徴2 腕の動きが制限される

腕を上にあげる、横から水平に上げる、うしろに回す、腕を外や内にひねる。五十肩ではこれらの動作が制限されます。痛みをこらえれば腕がひと通り動かせる場合は、五十肩とはいいません。運動制限があるかないかが五十肩を見分ける大事なポイントです。

特徴3 腕を横から水平に挙げる(外転)動作制限が最後まで残る

五十肩では、特に横から水平に挙げる(外転)動作での可動域制限が最後まで残るのが特徴です。五十肩がどの程度かを診断するのに腕を水平に挙げてもらう動作をしてもらうのですが、この動きが水平(180度)までいっても、それから上に挙げるのにもうひと段階の経過が必要です。

これは、五十肩の最大の原因である腱板(深層筋)の拘縮(筋肉が硬くなってマヒする状態)が最後まで残るためです。

特徴4 特別な原因がない

骨折や脱臼などのけがをした覚えもないし、リウマチのような病気もない。けがや特別な病気がないのに発症します。

特徴5 どちらか一方の肩に発症

また左右の肩に同時に発症することは少なく、ほとんどはどちらか一方の肩に起こります。ただし、左がよくなると右になるというように左右が時期をずらして発症するケースはよくあります。

右ききの人は、右肩・腕をよく使うから右五十肩になってよさそうですが、実は左にも右にも起こります。

特徴6 50歳・40歳代に起こりやすい

まさに「50肩」の病名の由来となるのですが、40歳代から50歳代がピークで、60歳代までは見られます。20歳代には五十肩は起こりません。30歳代の方の五十肩は、40歳代・50歳代に比べ少ないですが、最近は増えつつあります。ふしぎなことに70歳代・80歳代の方も少ないんです。

五十肩を発症するのは、全人口の2%といわれています。

40歳代・50歳代だけでいえば2割~3割の方が五十肩にかかるような気がします。いずれにせよ五十肩はだれにでもかかる可能性のある病気です。

特徴7 自然に治る、しかし動作障害が残ることもある。

前述したように、五十肩で死ぬことはありません。五十肩は、だれでも治る病気です。期間は、おおむね1年、ひどい方の場合は、2年、3年かかる人もおられます。どんなに早くても3ヶ月は、かかります。

自然に治るといっても ほおっておけば治ると思われては困ります。自然に痛みはとれますが、長い間放置しておくと、痛みがとれた後でも運動障害が残るので適切な治療が必要です。

治し家鍼灸院に治療に来られる方は、10回~20回程度の治療で治ることがほとんど。期間にして約3ヶ月~6ヶ月ほどです。

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