五十肩の原因としくみ

■これまでの五十肩治療

西洋医学では、五十肩を「肩関節周囲炎」と呼びます。
腰痛、肩こり、坐骨神経痛とともに、鍼灸院では多い病気です。

腕が上がらない、腕を回そうとすると腕が痛む、腕の痛みで夜中目が覚めてしまう。このような症状があり、統計によると全人口の2%の人がかかるそうです。40代50代に絞ればおそらく20%くらいの人がかかっているのではないでしょうか。

歴史も長く、人間が出てきたときからある病気です。しかし、これまで、どうしてなるのか、はっきりした原因がわからず、西洋医学でも東洋医学でも決定的な治療法がない病気だったのです。


■五十肩の原因

五十肩という名前がついていますが、肩ではなく腕に症状があらわれます。患者さまに伺うと、突然腕が上がらなくなったと言われます。症状として現われるのは突然ですが、必ずその準備期間があり、体がもう耐えられなくなって症状として現われるのです。

ギックリ腰も同じで、突然ギクッときて動けなくなるのではなく、準備期間として、腰の奥の筋肉が硬くなっている状態(マヒ、拘縮)があり、その状態のときに腰を動かすと、表面の筋肉が『ねんざ』を起こすのです。

五十肩は、腕がスムーズに動きません。腕を動かそうとすると、ある位置で腕がひっかかり、痛みがでて、動かせなくなります。人間が動作をするときは、まず奥の支える筋肉(深層筋・インナーマッスル)が動き、次に表面の筋肉(表層筋)が動くのです。それでスムーズな動きが生まれます。

五十肩もギックリ腰も、『奥の筋肉や腱がマヒ』していて、スムーズな動きが出来なくなり、無理に動かそうとすると表面の筋肉が損傷して痛むのです。五十肩とギックリ腰は同じ原因で起こるのです。ということは、治し方も同じだということです。

 

■五十肩の診断

肩こりと五十肩のちがいは、肩こりでは腕の異常は出ませんが、五十肩では腕に症状が現われるところです。

まず、腕をどのようにするとどこが痛むか(痛みの場所)、どこまで動くか(可動域)を調べます。

五十肩の場合、腕を前から上に上げる(つり革を持つ等)、横に水平に上げる(くしで髪をとかす等)、腕を後ろに回す(くしで髪をとかす等)、この3つの動きが正常に出来なくなり痛みも起こります。

治療では、痛むところに印をつけ、可動域の角度を測ります。また、急性か急性でないかを知る問診として、「夜間痛みがあるか、痛みで目が覚めてしまうか」「じっとしていても痛むか(自発痛の有無)」を聞きます。

夜間痛や自発痛があれば、腕・肩関節に炎症があり、急性であることを意味します。

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