五十肩の経過と自分でできる家庭療法

五十肩の進行段階と、その段階ごとにご自身で出来る対処法をお知らせします。
しかし、無理は禁物です。
どうしても違和感があったり不安なことがありましたら、すぐに治し家までご連絡ください。


A/自発痛・夜間痛があるときは無理に動かさないで、股関節のストレッチや散歩をする

五十肩にはじっとしていて痛む(自発痛)夜寝ていると痛みで起きてしまう、痛くて眠れない(夜間痛)という、「腕を動かさなくても痛みが出る時期」があります。

この時は、肩関節の中に炎症がある状態です。簡単に言うと、ねんざをした直後と同じ状態です。ねんざをすると関節が熱をもち、腫れて痛みます。肩関節の中で、腱がこのような状態になっているのです。

ねんざをしたときは、腫れがひくまで無理に足首は動かしませんよね。
五十肩の場合も自発痛、夜間痛があるときは、痛みを我慢して無理に腕を動かしてはいけません。よけいひどくなるだけです。

寝るときは抱き枕などを使って、腕が変に動かないようにします。ゴルフはNG。高いところの物を取るときなども注意して下さい。

ねんざと五十肩がちがうのは、ねんざは表面から触れられる腱をやられているのですが、五十肩の場合は表面から触れられない奥の腱がやられています。
ですから表面からは熱や腫れは感じないかもしれませんが、奥(3~4センチ深部)の腱は、腫れて熱を持ち痛みを出してきます。
自発痛、夜間痛があるときは、無理に腕を動かすのは禁止です。

肩関節と股関節は相関していますから、肩関節を遠隔で治すには、股関節をストレッチすることです。もしできるなら、股関節のツボ(写真参照)をすりこぎ棒のようなもので押して、反射を起こすと、炎症が早くおさまります。
股関節のツボ

また散歩は、股関節と肩関節をリズミカルに動かすことができるので、有効です。軽く腕をふって(痛くない程度で)歩くと、肩こりがとれます。そのため股関節のストレッチ、散歩はどの時期でも有効です。

 

B/自発痛、夜間痛がなくなったら、温熱器やおふろで温める

自発痛、夜間痛がおさまったら、炎症はとれたということです。ねんざの場合で言うと、腫れがとれた状態です。こうなったら、今度は温めて、血流をよくして、痛みがない範囲で腕を動かしましょう。

この段階で早くよくなろうとして、痛いのを我慢して無理に動かしたりすると、また炎症を起こしてしまうので気をつけてください。少しおさまったからといって痛みを我慢してゴルフなどすると、後で痛みがひどくなります。ほどほどにしてください。

また無意識に、上のものを取ろうとして腕を伸ばしたりするとき、ズキッと痛み、ひどくなることがあるので無理はいけません。

おふろで温めると痛みが緩和されるので、おふろはいいですね。
ただし、おふろに入って温めたから、散歩したから、それで五十肩が治るわけではありません。ひどくならない、治るのを早めるという効果があるのです。

最近、どんな患者様にも使っているのがハンディ温熱器による温熱治療です。五十肩の治療にももちろん使っていて、重宝しています。温熱器はハンドアイロンのようなもので、温める器具ですが、熱と一緒に遠赤外線がでているので、4~5センチ奥まであたたまり、しかも老廃物が静脈に吸収される働きがあります。

五十肩の場合、悪くなっているのは奥の腱なので、遠赤外線の効果で奥の悪いところまで熱が届き、血流が良くなります。また悪いところは熱く感じる「アチチ反応」が起こるので、そこに注熱し、アチチ反応が弱まってきたら筋肉が柔らかくなり、コリがとれてゆきます。腕の動きもよくなります。

自宅でもつづけていただけると、肩関節の血流もよくなり、治る力(自然治癒力)が高まり、早くよくなります。もちろん五十肩以外にも肩こりや腰痛、冷え性、内臓病、ガンなどのあらゆる病症に有効なので、健康増進にも使っていただけます。

 

C/腕をふる

炎症の取れた時期には、腕を意識的にふって散歩しましょう。

よく五十肩の運動法として、アイロン体操というのがあります。アイロンを持って手をふる運動です。アイロンの重みでふりこのように腕に力を入れずに振れるので、肩関節の悪い腱には負担がかからず腕を動かせるので、これも有効です。

アイロンの代わりに、1リットルのペットボトルに水を入れて振ってもいいです。家庭療法は五十肩の治癒を促進します。

ただし、短期間で五十肩を治そうとしたら、五十肩の大元である、肩関節の奥の腱のマヒを温熱や鍼治療などで治すのが一番です。

 

■最後に

有史以前より、人類について回ってきた五十肩の、即効性がある治療法を、誰もつくってこなかったということが不思議なことです。もしかして、誰かがつくっていたのかもしれませんが、その治療法は普及しなかったようです。

私に五十肩の治療法が授かったことは、たいへんありがたいことです。
そんなに難しい治療法ではないので、これからこの治療法を「かどや式五十肩療法」と名づけ、広く普及し、五十肩で悩んでいる全世界の人々のお役に立てればと思っています。

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