パソコン病の予防法

■正しい姿勢(ホームポジションとリラックスポジション)

姿勢の事を説明する時、私は患者様にベッドに座ってもらいます。
そして、まず、「悪い姿勢をとって下さい。」と言いますと、みな背中を丸くした姿勢をとります。 その後、「良い姿勢をとって下さい」と言いますと、みな背骨を伸ばした姿勢をとります。

次に「その時の呼吸に注意して下さい。はいていますか、吸っていますか?」とたずねて、 もう一度同じ姿勢をとってもらいます。すると、悪い姿勢をとるときは息をはいていて、 良い姿勢をとる時は息を吸っていることに気付きます。そして、私は話しはじめます。

実は姿勢に、良い悪いはないんです。

悪い姿勢と言っているのは、 息を吐いてホッとしたリラックスしている姿勢です。
良い姿勢と言っているのは、 息を吸ってシャキっとしている姿勢です。

シャキっとしている姿勢が「ホームポジション」で、 ホッとしている姿勢が「リラックスポジション」です。 良い姿勢というのは、この二つのポジションで作られるのです。
ずっとホームポジションで仕事していると疲れるので、疲れたらホッとリラックスして、 少しリラックスしたら、またホームポジションに戻って仕事するわけです。
シャキッとホッとの組み合わせが姿勢です。

シャキッとしているホームポジションの時は仙骨を立てます。
これを昔から、立腰と呼んでいます。

仙骨の上に背骨がついているので、仙骨を立てると自然に背骨が伸びます。背骨が伸びると背骨につながっている首の骨(頚椎)も伸びていきます。仙骨を立てて、背骨の下から順に伸ばしていき、頚椎を伸ばすと、正しいホームポジションができます。
ホームポジションができたら、今度は正しい動かし方をマスターします。

動きの原則その①は、きれいな動きは、動かないところがあるから動く、 動かないところから動きが出る。動かないところから、先端に動きが伝わるのが正しい動きです。
これを②ムチの原則と呼んでいます。

動きの原則の②として、「ムチの原則」というのを覚えて下さい。 正しい動きはムチと同じで根っこから動きを出して動きを先端に伝えるという原則があります。

人間にとって根っこにあたる動きを出すところは、下丹田です。 下丹田から動きを出して、先端である手に動きをあたえるのが、正しい動きです。

ですから、丹田から動きを出して手のひらに動きを伝えて、 マウスが動くようにするわけです。手のひらを動かして、 マウスを動かすと動きの原則に反しますから肩がこります。
ダンスなどと同じように、手の動きは一番後についてくるのです。

丹田の動きが、手のひら指に伝わって動かすのが 正しいマウスの動かし方、キーボードのたたき方です。

 

■目について

パソコン病にならないパソコンのやり方の実習です。
パソコンをやる時使うのは指、手のひら、目です。

7時間も8時間も画面を見続けること自体がまず目にはやり過ぎです。
こんな長時間見続けていれば、どんな人も目が疲れます。
目がしょぼしょぼする、充血する、視力が落ちる、後頭部がこる、頭痛がする、 これらは目の使いすぎから来る症状です。

目の奥に視神経があります。長時間目を使うと、目の奥の視神経に刺激が入りすぎ、 神経が疲れます。視神経が疲れると、後頭部の後頭骨上にある天柱、風池というツボ付近がこってきます。目が疲れると後頭部、後頭骨がこってくるので、 押してコリをとりたくなるでしょう。

自分でやるときは、温熱器を後頭部にあてたり、蒸しタオルをあてて、 少し温めるとコリが少しとれます。温めて気持ち悪いときは、冷たいタオル、アイスノンをあててやります。
コリに対しては親指を入れ込むようにしてコリをほぐします。

また眼球のまわりの骨に指を入れるようにして骨上をマッサージします。
温熱器を低い温度にして目の上にあてても目の疲れがとれます。

目の疲労がなぜ起こるかというと、同じ距離で画面ばかりを見ていると、 目の焦点を調節している毛持筋が固まって、焦点を調節できなくなるので視力が落ちるわけです。 これが近視です。
これを治すのは、眼球を動かすことと、遠くを見たり近くを見たりして、毛筋を使うことです。

 

■目の体操

これは私の尊敬する、世界的経営コンサルタントの矢矧晴一郎先生から教えてもらった方法です。先生は80歳を越えられたにもかかわらず、超多忙、2週間で本を1冊書きあげるという方です。 日本で最初にパソコンを使った方で長年毎日パソコンを使っておられるのにパソコン病にはなっていません。 目の疲れもありません。

この秘密を書けば1冊以上の本になるのですが・・・先生によると8時間パソコンをやるにしても、 1時間に5分はパソコンをやめて、書類を整理するなど他の作業をしたり休んだりするそうです。 同じ8時間パソコンをやるにしても、休まずにぶっつづけで8時間やるのとでは、 全く目の疲労だけでなく身体の疲労度が違います。

パソコン病予防の一番が、ぶっつづけでやらない、1時間に1回違う作業をすることです。

また矢矧先生は毎日身体中を揉むそうです。痛い、硬い、冷たいところがツボで悪いところ。 そのようなツボを揉む事で身体が元気になるそうです。

 

■マウスの使い方

マウスは握らず、軽く包む感じでもち、動かす時はマウスを動かすのではなく、 丹田から出した動きがマウスに伝わるとマウスが最後に動くようにします。

丹田を前後に少し動かすとその動きが腕から手のひらに伝わり、マウスが動きます。 脇は卵一つ分空けるくらいで、脇はなるべく閉めて、脇を開きすぎないことも肩こりにならないポイントです。

このようにすると丹田と手のひら、マウスだけを使う感じでマウスが動きます。 肩の筋肉は使われないので、肩がこりません。

 

■キーの打ち方

キーを打つときも、丹田からの動きがつながって指先が最後に動くという意識を持つことです。

ピアニストがピアノのキーをひく時も、丹田からの動きがピアノのキーに伝わって、 鍵盤がたたかれます。指だけで、鍵盤をたたいても良い音が出ないそうです。

パソコンのキーを打つときは指の力がはいらないようにして指をすべらすと、 指の筋腱を使わなくてすむので肩こりになりません。

 

■目の位置、首のポジション

パソコンを打つときのホームポジションは、仙骨がまっすぐと首筋がまっすぐです。

画面が目の高さより下にあると首がまっすぐに保てません。 亀首になってしまったら首が下にむいてしまいます。画面は目の高さに設定して下さい。
ノートパソコンだと机の上に台をおいて首をまっすぐにした目の高さで画面が見れるようにします。

仙骨がまっすぐになるためには、バスタオルを折り曲げておしりの下に敷き、 座禅の座右のようにおしりを少し高くして座ると仙骨が伸びます。
仙骨を立ててまっすぐ、首スジがまっすぐの状態がホームポジションです。 ホームポジションになると、シャキッと背筋が伸び、良い緊張を持続できます。

疲れたらリラックスポジションで、ホッと一息します。リラックスポジションが長く続くと、 腰や肩甲骨間がこってきます。ですからリラックスは短時間で一息ついて 少し休んだらホームポジションに戻ってパソコン打ちをするのです。

 

■画面・キーボードは正面に置いて使う・身体をねじらない

パソコンの画面は正対して観ることが原則です。パソコンの画面は身体の正面に置いて操作するのです。

身体をねじって、パソコンを打っていると、身体がゆがむため背中や肩、腕、腰がこってきます。 コリがひどくなると痛みや重さをはじめとする症状がでてきます。

身体をななめにしない、画面・キーボードを正面にして、首をまっすぐにした位置で 目の高さに画面がくるようにして、画面を見ます。

 

■肺ガンとパソコン病

肺ガンはものすごい勢いで増加しています。

1950年と2003年を比較すると50.96倍、 1970年と比較すると5.41倍だそうです。なぜ肺ガンがこうも増えているのか。

それは、パソコンの使用が増加の第一原因であると思います。

パソコンの使用で肩こりがひどくなると背中腕もこってきて、肺も自由に活動できなくなり、 血行も悪くなり、ガンになるのではないかと思います。

またパソコンから出る電磁波も身体に悪影響があるようです。とにかくパソコンで首、肩、背中がこらないように使う。 こったらまずは自分でコリがとれるようにする、それでもだめな時は治療院にお越し下さい。

症状をとりながら、自分で治せるようご指導していきます。

 

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