老化を防止して若返る ~日本文化の持つ長寿法~中編

<2>食

■日本食はヘルシーフードの代表

食べた物が血肉になるわけですから、日本人の長寿を作っている大きな原因の一つは、食にあることは間違いありません。
世界でも日本食はヘルシーフードの代表です。
寿司は世界中で人気があります。

桜沢如一氏が昭和の時代に作った「マクロビオティック」と呼ばれる玄米菜食は自然食の代表として世界に広まっています。
マドンナをはじめハリウッド女優たちもマクロビオティックを行っているということで日本に逆輸入されて、いまや若い女性たちもマクロビオティックを行うようになりました。

私は、大学三年の時にマクロビオティックを知り、実はそれが東洋医学との最初の出会いでした。


■日本食の秘密は水にある。

元々、日本食は、素材をあまり加工せず、素材の持つ元々の味を引き出すのが特徴です。
素材を自然のまま食べるのが基本です。なぜ、このような料理文化が出来たのでしょうか。

私はその秘密が水にあると思っています。

日本は資源のない国だと言われますが、そんなことはありません。
日本ほど、水が豊富な国は他にありません。
水道の水をそのまま飲める国は世界を見渡してもほとんどありません。
石油が無くても暮らせますが、水がないと生物は生きていけません。

特にこれからの時代は、水がもの凄い価値を持ってくるはずです。
日本でも水はタダで飲める時代から水を買う時代になってきましたね。

日本の水はきれいだから、野菜を洗ってそのままで食べられます。
火を使うのは、生では食べられないからです。

水は、おいしいお米を作り、おいしいお米とおいしい水からおいしいお酒が出来ます。
海外では、「サケ」は憧れの飲み物だそうです。

また、味噌やしょうゆ、梅干し、納豆、ぬか漬けといった発酵食品も日本の料理の特徴です。

■野生動物には病気がないのはなぜ

野生動物には病気はありません。
病気になるのは、人間とペット、家畜だけです。

1980年代に、エドワード・ハウエルという米国の学者がこのことを研究して、酵素のことが明らかになってきました。

酵素は人間のすべての活動に必要なものです。
ひとつの酵素はひとつの働きをします。
現在、3千以上の酵素が発見されているそうです。

■酵素

酵素はナマのものに入っていて、48℃以上の熱で壊れてしまう性質があります。
酵素は、一生の間に自分で作られる量は決まっているそうです。

ですから、人間は若い頃には多量の酵素を持っていますが、年を取るに従って酵素は目減りしていきます。
6歳の子供と比べて60歳の大人では半分以下に減っているそうです。

私の世代だと、酵素と聞くと中学校で、消化酵素ということを習いました。
唾液にはジアスターゼという酵素が入っていて消化を助ける。
胃からはペプシンという酵素が出て脂肪を溶かす。などと習いました。

エドワード・ハウエル博士の研究で酵素は消化を助けるばかりでなく、代謝の動きなど活動のすべてに働いていることが分かったのです。
ビタミンも酵素が働かないと栄養にはならないのです。

■日本食には酵素が入っている。

日本人は、生で野菜や果物を食べます。
野菜を漬物や納豆という発酵食品にして食べます。
このように日本人は酵素が入った食事をしているから長寿なのです。

■トンカツの食べ方

ですから、年を取るほど、酵素を取ることが必要です。
食事の賢い取り方をこれからお話しします。

例えばトンカツを食べるとしますよね。
トンカツには千切りキャベツがついています。
初めにキャベツをたっぷり取ってからトンカツを取る方が身体にいいのです。
この理由が分かりますか?

まず生のものには酵素が入っています。
キャベツを先に食べて酵素を胃の中、血流の中に入れてからお肉を食べると、お肉の消化を助けることになります。

糖尿病の人は、特にこのような食べ方をするといいわけです。

■内臓の時間帯

食べ方のついでに、内臓の時間帯のこともお話しします。
各内臓は、一日中、働いているわけではなく、それぞれ特に働く時間帯があります。

▼肝臓(朝方3時~午前9時)

朝は夜明け前から肝臓が働けるようになっています。
肝臓はレバーですから、血液を貯めています。

肝臓は、朝目覚めて、身体を動かすと働いてきます。
肝臓が働く時間は朝3時から9時です。

肝臓が動いて貯めていた血液が心臓に行くと、心臓は血液を全身に送るポンプです。

▼心臓(午前9時~午後3時)

心臓は血液を全身に送るポンプです。
井戸水を汲み出すときと同じように、肝臓から来た呼び水となる血液が心臓に入ると心臓が勢いよく動いてきます。
心臓が特によく動くのは午前9時から夕方3時です。
この時間帯はめいっぱい動いていい時間ですね。

心臓が動き出すと血液が胃腸にもゆくので、胃腸も動いてきます。

▼消化器(午前9時~午後9時)

胃や小腸が動くのが、午前9時から午後9時です。
ですから起きてすぐは脂っこいものはとりたくないでしょ。
朝は酵素の入った果物や生野菜・味噌汁、納豆などがいいのです。

完全に胃が動いてきてから、脂ものやごはんを食べる方が理にかなっています。

▼肺(午後3時~午後9時)

夕方3時から夜9時までは、肺の時間です。
食べた物に肺から入れる酸素を入れて、消化を助け、エネルギーにするのです。

▼腎臓(午後9時~午前3時)

夜9時から夜中の3時は腎臓の時間です。

腎臓はコーヒーのフィルターのような臓器で血液(静脈)の中にある老廃物をこして、いいものは元に戻して、必要のないものを小便として排泄します。
この作業を最も行っている時間は、夜9時から夜中の3時です。

しかも腎臓が上手く働くためには、寝ていることが必要です。
寝ているときは、動く活動に血液が使われないので、老廃物の入っている血液を全部綺麗にできるのです。

同じ6時間寝ても、夜12時過ぎに寝る6時間と12時前に寝る6時間では、疲れの取れ方がまったく違うのは、皆さん、気づいておられると思います。
夜中3時過ぎに寝れば、腎臓が働きませんから、老廃物が残っている状態なので、からだは重くだるくなっています。

腎臓の時間夜9時から夜中3時ごろ、ホルモンも作られ、骨の奥で血液も作られます。

■胃残り

胃が動くのは夜9時までです。
夜の9時以降に食べたものは、次の日の朝まで残ってしまいます。
これを胃残りといいます。

胃残りになっている食べ物が、実は肥満の原因で、胃腸・肝臓などの病気の原因になります。
夜はやはり9時以降は飲み食いしてはいけないのですね。

■早寝早起き

だからやはり早寝早起きがいいのです。

あわせて読みたい関連記事

治し家鍼灸院サイドメニュー1

トップへ