パニック障害の原因の一つとして、身体に問題があることが分かってきました。

身体が原因のパニック障害に、鍼治療とセルフケアで対応できるようになりました。パニック障害以外にも、鬱の方、不安神経症、対人恐怖症、統合失調症と診断された方々にも改善がみられています。

精神疾患・パニック障害の原因は身体にある。

パニック障害は、急激に強い不安や動悸に襲われる症状。病院で検査を受けても脳や身体に異常は見つからないことがほとんど。

心の問題で精神科医にかかっても、抗不安薬や鬱病の薬をもらって経過観察というパターンが多い。ところが、狭い場所・電車・車・会議など緊張やプレッシャーがかかる場面で、パニック発作を繰り返してしまいます。

パニック障害は、不安による動悸やめまい・嘔吐など、緊張が極限に達した時に生じる症状が主体。その原因は心だけでなく身体にあるのです

まずパニック障害という病名からしておかしな名称。もともとパニックとは、急な事故とか、災害にあって、気が動転してしまい、正常な判断ができなくなること。予期していない事故や災害にあった時は、誰でもが気が動転してしまいます。しかしパニック障害の症状はそのような動転とは明らかに違います。

ですから私は、パニック障害という病名はまちがいで、「パニック症」と呼ぶべきであると思っています。

一般的なパニック障害の原因

パニック障害は、複数の原因で起きるというのが一般的。

遺伝的要素:生まれ持った性質
性格:マジメで繊細な人がなりやすい
生育環境:過去の経験や育ち方
生活・仕事のストレス:家族・配偶者からのストレスや仕事でのプレッシャー

そして、パニックの原因として、脳の機能に障害があると言われています。有名なのが、セロトニンの減少。

脳や腸で作られたセロトニンは、神経伝達に役立ち、精神の安定や生活リズムを整えます。ちなみに、脳内と腸で作られるセロトニンは、役割が異なるとの説が主流。脳内の扁桃体から発する恐怖や不安というパニックの原因を抑える役目を果たすのがセロトニンですから、不足することでパニックを起こしやすくなるのです。

セロトニンが減る原因

パニックの原因の一つは、セロトニン不足。それなら、セロトニンが減らなければ、良いはず。

セロトニンが減る理由は、ストレスや日照不足。この二つは、うつ病や精神疾患全般に共通の要素。それならば、この二つを解消すれば、パニックの原因を取り除くこともできるのではないでしょうか。

そして、パニック障害の原因で検索すると、夫や家族・母・親などが出てくるように家庭環境も凄く大事です。

はじめてのパニック障害に施術した経験

初めてパニック障害の方を施術したのは平成24年1月です。首のコリを鍼で取るとパニック障害が良くなりました。その事実をブログに書くと、パニック障害の人が、いらっしゃるようになりました。

  1. なぜ、当院でパニック障害が治っていくのか?
  2. なかなか、パニック障害が良くならなかった人が、来院いただくのか?

その原因は二つあります。

第一は、西洋医学では「ふれる」ことを大事にしていないこと。
第二は、西洋医学では薬の処方が治療の中心となっているからです。

現れてくるパニックの症状は違うが原因は同じ

パニック障害とは狭い所や人混みが苦手で電車に乗れない(特に満員電車)。エレベーター、劇場などの閉鎖された空間に入ると不安。からだがザワザワする。心臓がドキドキする。呼吸困難、恐怖感、不安感、喉がつかえるなどの症状がでてくること。また他人と一緒に食事ができない・嘔吐感など消化器の症状がでる人もいます。

パニックの正体(原因)は交感神経(自律神経で緊張をつくる神経)の過緊張と血流不全。

過緊張になると首や肩がこってきます。呼吸も浅くなり、脳が異常を感知します。心臓もドキドキして、ここから逃げ出さなければと本能が目覚めて、不安感や、恐怖感が起きてきます。

パニック障害を突き詰めると、「首コリ・胸コリ・血流不全」の3つの原因だったことがわかりました。

パニックによる症状を自分の意思でどうにかしようとしてもどうにもできずに焦りが増します。これらはそれぞれ違った症状に見えますが、実は同じ原因から起こる症状。

それが、自律神経の交感神経過緊張と過緊張からくる血流不全によって起こる症状だということ。パニック障害だと言って来院される方にわかってもらうために、まず話すことは、この事です。

パニック症は肩を上げて首をすくめた姿勢の悪さが原因の一つ

「わかりやすく言うと、パニック症は、首をすくめているために、首・肩や背中が緊張している状態なのです。この格好をやってみてください。肩を上げて首をすくめた状態では自由に呼吸することはできないでしょう?ましてやこの格好で満員電車に乗ったら呼吸もやりづらいし、不安になりますよね。

不安になってくると、心臓もドキドキ。それにこの格好で食事しようとしても、ろくに噛むこともできずに、飲むように食べるだけ。すると、胃腸も消化不良を起こしてしまいます。

肩・首を解放してリラックスすればいい!

パニック障害を改善

この緊張してこわばった身体を、フワーッと肩を下ろして首を解放してリラックスさせてあげてください。すると、呼吸もできるようになるし、不安感もとれていくのです。

パニック障害って呼ばれている症状の原因はこの過緊張なのです。だから過緊張を取り、血流をよくすることが大切。精神疾患は身体から変えていくことができるのです。ですから、鍼との相性は抜群です。

北里大学東洋医学総合研究所の漢方鍼灸治療センターでは、鍼灸外来に鍼治療を受けに来る方の症状をしらべています。パニック障害・うつなどの精神科疾患は、男性2.5%、女性2.6%でした。(2014年データ)

恐怖・再発の恐れがパニックを呼ぶ

私たちのからだは、恐怖の体験などに遭うと、こわばるようにできています。現代人はストレスを受けることが多いため、からだがこわばり神経・筋肉にトラブルが生じてパニックを起こしやすいのです。

パニック障害は、珍しい症状でもあなたの心が弱いからでもありません!

心とからだのこわばりとは深層筋のこわばり

そのこわばりというのは、表層の動きの筋肉である表層筋をこわばらせるのではなく、からだを支える働きをする深層筋をこわばらせるのです。

ちょっとやってみましょう。からだをこわばらせてみてください。

どうでしょうか。首や肩をすくめ、背中やおなかも固くして、胸は丸くして、息を止めているでしょう。これは動きの筋肉を使っているわけでなく、奥の筋肉を使っているのが感じられると思います。

からだのこわばりがパニック障害の原因

ふつうは恐怖の時間が過ぎ去れば、そのことは忘れて普段のリラックスしたからだに戻れるのですが、恐怖の体験のことを忘れられなかったらどうなるでしょうか?

からだがこわばったままでいるということです。

  • 首をすくめて、からだがこわばったままの状態で電車に乗ったらどうでしょうか?
  • エレベーターの中に入ったらどうでしょうか?
  • 怖さが出てきませんか?

呼吸は浅くなり、ゆったりと呼吸することなんかできませんよね。だから不安感が出て、正常な呼吸ができなくなり、パニック障害の状態になるわけです。

安心が大事
「パニック障害は、過度に緊張しているだけ。脳や心臓の病気でも胃腸がおかしいわけでもありません。」と、話をします。するとパニック障害だと言われて来院された方は、「なんだそうなんだ。精神や頭だけに原因があるんじゃないんだ」とわかり、少し安心して下さいます。

精神病や精神の疾患だと、社会的な偏見があるのではないか、会社でバレたら仕事を止めなければいけないと、一人で抱え込んでしまい、症状がひどくなる例は多くみられます。

パニック障害の多くは、身体に原因があり、身体が良くなれば、症状も良くなることを体験してください。

鍼灸師 角谷敏宜

鍼灸院:施術手順

  1. 治療

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