なぜ?パソコン病のコリは、マッサージでとれないのか。

指のつらさ

現代は、パソコンの時代。全世界の人々がパソコンやスマートフォンを使っています。その分、長時間座りっぱなしで、指と目を酷使するため、「パソコン病」と呼ばれる現代病が現れてきました。

パソコンで仕事を行い、疲れたからマッサージに行く人は多いことでしょう。しかし、来院されるお客様にお話を伺うと、マッサージでは、コリが取れない・戻ると嘆かれるケースが多いのです。

なぜパソコン病のコリは、マッサージでとれないのか?

マッサージしている間と少しの時間はラクだけど、また戻ってしまうのは、なぜでしょうか?

これは、【パソコン作業を再開するから戻ってしまうのだ】と思っているかもしれません。しかしそうではありません。

原因
マッサージでは、パソコン及びマウスでできたコリは、根本的に良くならない。

表層筋と深層筋(インナーマッスル)のコリ

人間の筋肉・腱や働きのことを知ると、この理由がわかります。

人間の筋肉・腱には、「1.動かすための筋肉・腱」と「2.支えるための筋肉・腱」があります。
●動きの筋肉・腱は表面にあります(表層筋)。
●支えるための筋肉・腱は奥にあります(深層筋)。

人間が動作をするときは、まず奥の支える筋肉(深層筋・インナーマッスル)が動き、次に表面の筋肉(表層筋)が動くのです。それによって、スムーズな動きが生まれます。ですから深層筋に負担をかけるような姿勢を長く続けたり同じ動作を長く続けると、姿勢を保つための支える筋肉である深層筋にコリができます。

パソコン・マウスのコリができる原因
パソコンはキーボードを指でたたくという動作と、マウスを手のひらで掴んで動かす、目で画面を見るという動作です。

指を使うという動きは、指から腕、肩甲骨、背中に伝わります。それを、長時間やっていると指の腱が痛んできて腱鞘炎になります。
さらに、腕の腱もこってきて、肩、背中がこってきて、いわゆる肩こりになります

ギックリ腰や寝違いも「奥の筋肉や腱」がマヒしていてスムーズな動きができなくなり、無理に動かそうとすると、表面の筋肉が損傷して痛むのです。

深層筋は瞬発力のある強い力は出ないかわりに、持久力のある筋肉です。一方表層筋は瞬発力があり、強いパワーが出ます。しかし持久力はありません。

パソコンのコリ

パソコン作業のように、同じ姿勢で、指や手のひらを弱い力で、同じ動作を長時間繰り返すという動きは、表層筋より深層筋がこってしまいます。
これが長時間続けば深層筋はマヒ(拘縮)してしまうのです。スマートフォンも同じ。

凝るとは、筋肉というバネが伸び縮みしなくなって縮みっぱなしになっている状態です。縮みっぱなしになることを専門用語で「拘縮」といいます。当院は、普通に「マヒ」と言っています。

マッサージでは、深層筋のコリが取れない原因

同じ姿勢を保っている時は、深層筋が働いてその姿勢を支えているわけです。

スポーツなどして、背中や肩が凝るときには、表面の表層筋が凝るので、コリの感覚は痛む、熱感があるような筋肉痛のときの感覚。普通にマッサージをすれば、表層筋のコリはとれます。

軽い筋肉痛なら2~3日放っておけば、良くなります。(プロスポーツマンのように同じ動作を繰り返すときは、表層筋と深層筋の両方が凝ります。)

深層筋のコリ
深層筋が凝ると、奥が重いという感覚がでてきます。痛くはないのですが、重たくだるい感覚。そして揉んでもほぐしてもその重さがとれません。コリの芯が残っているわけです。

深層筋がマヒ(拘縮)している時は、マヒをとる必要があります。

深層筋は骨に付いていて、付着部は腱と呼ばれ、硬いスジになっています。
背中では表皮から肋骨まで2センチ、背骨までは4センチほどあるので、そこに届く刺激は普通のマッサージでは難しい。

それで、マッサージを受けても表層筋のコリがとれるだけで、深層筋のコリは残ってしまうため、すぐに重さが戻ってしまいます。

これがマッサージに何度通っても背中や肩のコリがとれない原因なのです。

温熱療法や鍼治療は、深層筋のマヒ(拘縮)を直接とれる治療法です。

マヒしているところ、腱が骨に付いている一箇所への温熱や鍼、指圧の刺激によってマヒをとっていくのです。マヒをゆるめる・とかす技術を身に着けた鍼灸師の鍼は、驚くほど、コリが緩みます。

この方法で、慢性化していたパソコン病が良くなります。

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