なおし家鍼灸院

なおし家コラム

ゆかりの人対談 第3号
キッズフォレグループ理事長の松原慶子さんと松原佳子さん

今回は、親子で幼児教育にたずさわり、なおし家にも長く通っていただいているお二人、松原慶子さん(キッズフォレグループ理事長)と、その娘さんの松原佳子さん(キッズフォレ役員・保育園園長)との対談です。

今回、横浜にある役員室にお邪魔しましたが、とてもおしゃれで気持ちのいい空間。
可愛いお地蔵様が目に入り、思わず撮らせていただきました。「子供たちと関わる仕事、このお地蔵様は、守り神のようなものよ」と笑顔で慶子さんが教えてくださいました。

20年以上、助け合ってきた関係

慶子さん
「角谷先生とは神奈川県の倫理法人会でお会いしてからの、20年以上のご縁です。 
私は、感覚的に敏感なので、波動的なものとか自然エネルギーをお持ちの先生が私の体質に合うというか、マッサージにしても鍼にしても気持ちが良くて私の体にフィットするんです。鍼の先生は何人もいらっしゃるけれど、力の深さが違う。それは感覚、感情として感じるもので、真似はできないと思いますね」
院長
「本当に長くおつきあいさせていただいて感謝しています。10年前、藤沢に治療院を出していた時も、何回も治療にきていただいたり、気持ちが落ち込んでいる時には、話を聞いて励ましていただいたりと色々助けてもらいました」
すがこ
「そうなんですね。改めて感謝ですー。ところで慶子さんはこれまで、主にどんな症状がおありだったんですか?」
慶子さん
「運営上、考えることや相談ごとがたくさんあって、結構ストレスを抱えながらやってきました。
キャパオーバーの仕事をしてきて、身体が我慢できなくなると、角谷先生に診てもらってきました。これまで乳がんにもなりましたし、3年前には子宮体がんにもなりました。
70才を境に仕事のやり方を変えていこうかなと、思っていましたら、ちょうど70才になった途端、腰を悪くしてしまいまして。それで、また角谷先生にお世話になったんですよ」
院長
「去年の9月ですね、右に坐骨神経痛があって歩けない感じでしたね。胸も苦しくなるという症状がありました。左の脇のところと右の股関節がつながっているんですが、治療はポイントの脇をやりましたね」
慶子さん
「普通の鍼の先生と違って、角谷先生の鍼は奥の深いところまでスーッと到達する。角谷先生は天才だと思いますよ」
院長
「いえいえ(照笑)」

いきあたり、バッチリ!

すがこ
「もともと、主婦だった慶子さんが保育園を運営されるようになった辺りの経緯を、簡単に教えていただけますか?」
慶子さん
「22、3年前です。主人を亡くしてから、学生時代の先輩からパソコン教室を立ち上げるから手伝ってくれないかと頼まれまして、初心者向けのパソコン教室を始めました。教材ソフトを見ながらマネージメントをして、講座を作っていく経験は、今に生きていると思いますね。娘の佳子も手伝ってくれまして、パソコンのインストラクターをやりました。そこでの5年間は、大変いい経験でした」

すがこ
「なるほど、最初は保育園ではなくて、パソコン教室だったんですね。意外でした(笑)」
慶子さん
「それから、今度はまた先輩が、保育園を一緒にやってくれない?って(笑)私は、自分から何かをしたということはなくて、誰かに頼まれたら断りきれないところがあって、その流れの中でやれることをやってきたんですね。自分で計画的にやっていくタイプでなく、神様のおぼしめしという感じー」
院長
「いきあたり、バッチリですね!」
慶子さん
「主人を亡くして、生活しなきゃいけないし、目の前にあることをやるしかない。ただコツコツやってきただけ。やっていく中で、色々思ったり感覚的に感じることはあるから、その中で力がついてきたり、人生の勉強をさせてもらったりしましたね」
院長
「慶子さんのホワ~としたお人柄が、またいいんですよね(笑)」

お互い、まわりに助けられながら

慶子さん
「角谷先生も、今はマネージメントする奥様がいらっしゃるものね」
院長
「今までは、夫婦が東京と伊豆で離れて別々でしたけど、やっと最近、夫婦一緒に仕事もやっていこうとー。一緒に話したり行動したりする時間が増えてきました。おかげさまで」
慶子さん
「それも自然の流れですね。私も自分一人じゃできない。私自身、何ができるってことじゃないから、みなさんの力を借りながら、みんなが自分の役割を持って自分でつくっていくー」
院長
「本当にそうですね。私たちも、自分たちができないところを若いスタッフ達に助けられながらやれていると感じます」
すがこ
「それと、鍼の道で後世の人を育てたい、という院長の想いがずっとありましたが、そういう風にだんだん周りの環境も整ってきました」
慶子さん
「角谷先生は誠実だし、鍼灸師として飛び抜けたものをお持ちだから、周りでサポートしてもらいながら、これからの方を育てていくということでしょうね」

なおし家での鍼・人との出会い

すがこ
「ところで佳子さんの方は、なおし家にいつ頃から通われているんですか?」
佳子さん
「私は9年前からです。腰や、首、肩、頭のあたりが疲れやすくて。
リラクゼーションやマッサージなどいろいろ試してみるのが好きで、先週も、中国系の整体にいきました。
でも、表面はとれても芯のコリが取れないので、最終的にはなおし家に戻ってきますね」
すがこ
「そうなんですね。確かに鍼は深い所まで刺激してくれますもんね」
佳子さん
「でも、ただ患部に鍼をさしてという鍼師の方も多い気がして。それで痛い目にあって、鍼をやめてしまう人も多いのかなあと思います。
私は角谷先生がスタートだったので、そういう人に出会っても下手だなという認識があるから平気なんですけど(笑)」
すがこ
「そうでしたか(笑)それにしても、園長先生っていうお仕事は、やりがいもあると思いますが、いろんなストレスもあって大変でしょうね」
佳子さん
「あまりストレスとは思っていないんですが、案件が多すぎて頭が疲れるんですよね」
慶子さん
「東京、中野の保育園を中心に運営したり、園長同士6. 7人集まって園全体の統制やしくみ作りでしょっ中話し合っていますからね」

佳子さん
「でも、なおし家でやっている『根源治療セミナー』に参加させてもらって浦先生との出会いがあったじゃないですか。それから浦先生のカウンセリングなども受けましたが、ずいぶん心境に変化が起こりました」
院長
「おー、どういう変化ですか?」
佳子さん
「以前は、スタッフに対してどうしてこれが出来ないんだろうっていう想いが出てきてしまって。結構つまづいていたんですけど、今はもう、全部、自分の世界、自分が作ってる世界なんだと思うと、人を批判することがなくなりました。逆に自分は何やってんのかなあって思うようになりましたね」

すがこ
「そうですか。じゃあ、ずいぶん感覚が変わられたんじゃないですか?」
佳子さん
「変わりましたね」
院長
「普通だと、そういう捉え方はしないで、力不足のスタッフを指摘したり、教育しようとかしたくなりますよね」
佳子さん
「それは、一切なくなりました。なので、すごく、楽になったと思います」
慶子さん
「私から見ても変わりましたよ。考え方の幅が広くなってきた感じがしますね」
院長
「それは大きな変化でしたね。なおし家で行ったセミナーがそういう形で貢献できたのは嬉しいです」

園を立ち上げてから母としての想い

すがこ
「ところで慶子さん、これまで園を運営されてて一番苦労されたことは何ですか?」
慶子さん
「今思うと、何もない、というかー。いつも大変でそれをクリアすることが仕事でしたから。
主人が亡くなった時、私の生きる目標は、自分の子供達に迷惑をかけないで生きる、ってこと、それが最初のスタートでした。主人が亡くなった上に、もし私が不幸になったら、この佳子と息子(現在、キッズフォレの専務)の人生に大きな汚点になる…。
私が死んだ時に、『お母さん、勝手に生きてたけどいい人生だったね』と思ってもらいたいなって。
それが私の願い。別に子供たちの為に生きるということではないんですけど、私がいなくなった時に『お母さんいい人生だったね、幸せだったね』と思ってもらえるのが私の目標なんです。それだけー」
すがこ
「あー、そういう気持ち、母親としてとてもわかる気がします」
慶子さん
「子供たちに迷惑をかけないで、自分の食いぶちは自分で、っていうのが私のスタートだったですね。あとは、自分でできることをするということ。でも仕事をやりすぎると、病気になるというのもわかりましたから(笑)
まだ仕事もしていきたいので、なるべく気持ちよく生きようって思ってます」

西荻窪に保育園が開設!国際化と人間力

院長
「今度、4月から西荻窪でキッズフォレの保育園ができますでしょ。新しく園を開設されるにあたって、お二人の想いなどを聞かせてもらえます
か?」
佳子さん
「西荻もキッズフォレのひとつではあるので、理念は同じですね。他の園と大きく違うのは、これからの国際社会、グローバルな世の中に適応できる力をつけたい、というところでしょうか」
慶子さん
「それは、15年前に立ち上げた時から変わっていませんね。国際化っていうのは、外国かぶれになることではなくて、これから地球環境がどうなるかわからない時代になっていくときに、どこに行っても生きられる“人間力”を身につけるってことですね。
それが言葉のコンプレックスのせいでできないのは勿体無いことなので、この園の中でそういう環境を作っていければとも思っているんです」
すがこ
「確かにこれだけ便利な世の中、AIも進んでいますけど、逆に人間力が大事になってきますね」
慶子さん
「AIに使われない人間にならなきゃいけないわね」
院長
「私自身、外国でしばらく暮らして思ったことですが、国際的に活躍できる人間、とは、“日本にあるいいものをしっかり身につけること” ということじゃないかな、と。それが自分の答えでした」
慶子さん
「そうですね。外国で暮らすということも、日本の良さを客観的に観ることができるからいいことね。   
それから、保育を考えたときに、この0歳から5歳までの幼児期が、一番大事ですね。小・中学も大事ですが、幼児期が最初のスタート、原点だと思います」
すがこ
「全く同感です」
慶子さん
「その認識を持つと、自分に肯定感をもつことがとても大切になってきますね。愛されることを実感することであったりね。親から否定的なことばかり言われていたら、肯定感は育たないー。
0歳から5歳までの過ごし方として、子供が自己肯定感を持つことを目標に、どういう活動をして、どういう風に先生達が子供と接していけばいいのか、ということが大切ですね」
すがこ
「そういう意味でも、すごく大事なやりがいのあるお仕事ですよね」
慶子さん
「先生達は、とても大事な役割を持って仕事をしているということを、自覚してもらう。私自身もそのために、もうひと頑張りしたいと思います(笑)」

新しい医療と教育のコラボを

院長
「でも、なおし家がある西荻窪に保育園ができるって、これも本当にご縁ですね。そこでお互いが協力して新しい医療と教育ができればいいなあ、と思ってるんです」
佳子さん
「そうですねー。例えば園児のお母さんが子供にやってあげられるケアを教えるとか、健康講座とかいいですね。あまり薬に頼らないで、健康な体をつくっていくとかー。」
慶子さん
「保護者会の時に、健康講座として情報を発信していくなんてこともできますね」

佳子さん
「子育てサービスの一環として、健康推進としての保育園、というのを軸におくこともできますね。
その流れで、先生や保護者の方に向けて浦先生の講演を入れていくことも可能です」
慶子さん
「そのあたりは、佳子園長にお任せしますね(笑)」
院長
「ぜひ、先生やお母さん、子ども達が元気になる心身の健康セミナー、やっていきましょう!」
すがこ
「なんだか、ワクワクしてきますね。今日は、慶子さん。佳子さん、貴重なお話をたくさん伺えて嬉しかったです、ありがとうございました」

日本の未来を担う子どもたちが、夢・希望そして自信を持って生きていくことができる。その環境を創造するために、保育園を運営している
「キッズフォレグループ」


子供に受けさせたい教育と愛情を無理なく取り入れたカリキュラムが世界を舞台に活躍できる人間力を培う。

キッズフォレグループ概要https://www.kidsfore.co.jp
株式会社 キッズフォレ
株式会社 キッズフォレアカデミー
株式会社 ブックフォレ

一般社団法人 日本子どもと未来の創造
横浜市で認可保育室や放課後児童クラブを運営。
幼児英検、教職英検テキスト出版も手がける。
2020年に西荻窪にて、6箇所目の認可保育園が開園。

2019年11月9日
浦鉄平講師よりキッズフォレの職員に向けて研修が開催されました。自尊心、周りとの関係性といったテーマの中で、自己否定を変えて行こう!子供達にそのまま反映される仕組みがあるー。などの講師の熱いメッセージが、参加者全員に響いていました。